錦鯉を屋外のプラ舟で飼育していると、
「ろ過はしっかりしてるのに、なんだか水が緑っぽい…」
「ろ材がいつの間にかコケだらけ…」
なんてこと、ありますよね。
実は我が家もまさにそうでした。
3段ろ過の自作濾過装置をしっかり回しているはずなのに、ろ過槽の中はコケだらけ。さらに池の水まで緑色になる「青コ(アオコ)」に悩まされていました。
そこで今回思い切って、ろ過槽を透明ボックスから黒ボックスの「遮光仕様」へDIYで作り直し、さらに殺菌灯も同時に導入してみました。
結論から言うと、これがかなり効果アリ。コケも青コも目に見えて減ってくれました。
この記事では、
- なぜ透明ボックスだとコケが増えるのか
- 遮光仕様への作り直しと、現在の3段ろ過から4段構成へ
- 青コ対策に殺菌灯を入れた結果
を、実際の体験を交えてまとめていきます。
そもそも錦鯉の飼育に必要なものや、基本の飼い方についてはこちらでまとめています。これから始める方はあわせてどうぞ。
2021年6月6日トロ舟・プラ舟の自作濾過装置について更新しました。 日本を代表する魚「錦鯉」 今では、海外からも注目され、毎年行われる品評会には、多くの海外の方も来られているほどです。 錦鯉のオークションでは、驚きの2億[…]
以前使っていた透明ボックス仕様のろ過槽

まず、なぜ透明ボックスを選んだのか。
理由はとてもシンプルで、中の状態が見えるからです。
ろ材の汚れ具合や水位がひと目で分かるので、DIY初心者の私にとっては、とにかく扱いやすい濾過装置でした。
ところが、使い続けるうちに、だんだんと問題が出てきました。
今回、濾過装置を改良しましたが、作業工程は過去記事と同じなのでぜひ読んでみて下さい!
前回、更新した濾過装置の作り方の記事では、濾過装置の仕組みや必要な物についてお伝えさせていただきました。 [sitecard subtitle=前回の記事 url=https://salakatsu.com/2020/06/06/%e[…]
透明ボックスで起きた問題|とにかくコケが発生する
透明ボックス最大の欠点。
それは、太陽光がろ過槽の内部まで届いてしまうことでした。
光が直接当たることで、
- フィルターバッグ
- リングろ材
- 軽石ろ材
- ボックスの内壁
と、ろ過槽の中がコケだらけになっていったんです。
少しだけ理屈の話をすると、コケ(藻類)は「光」を使って光合成をして増えていきます。
つまり、いくらろ過能力が高くても、光が入る環境=コケにとっては絶好の住みかということ。
ろ過槽の中まで明るいと、コケがどんどん育ってしまうわけですね。
フィルターの状態

リングろ材・軽石ろ材の状態
本来ならバクテリアに活躍してほしい大事な場所なのですが、こんなにもコケだらけに。
リングろ材も軽石も、光が入ることでコケの温床になってしまっていました。
ちなみに、こうした「ろ過装置を過信して後悔した話」も含め、飼育で失敗したことはこちらの記事にまとめています。
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黒ボックスで「遮光仕様」へDIY改良した
そこで思い切って、ろ過槽を一から作り直すことにしました。
今回使ったのは、黒色の収納ボックスです。
狙いはただ一つ。
ろ過槽の内部に光を入れないことです。
先ほどお伝えしたとおり、コケは光がなければ増えにくくなります。
であれば、ろ過槽の中をしっかり暗くしてしまえば、コケの発生もグッと抑えられるはず、という考えです。
現在のろ過槽の構成|4段濾過
現在の構成はこちらです。
1段目:ウールマット(物理ろ過)

大きなゴミやフンを絡め取る、物理ろ過の段です。
最初にしっかりゴミをキャッチしておくことで、後ろの段の負担を減らしてくれます。
2段目:リングろ材(生物ろ過)

バクテリアを定着させる、生物ろ過の段です。
あえてここは透明ボックスを再利用。
3段目:防犯砂利ろ材(生物ろ過)
防犯砂利、牡蠣殻、備長炭を使った、ろ過の段です。
ここがろ濾過装置の心臓部とも言えるので、しっかり機能させたいところ
さらにこの段に殺菌灯を導入しました。
仕上げにもう一段かませることで、水をより安定させる狙いです。
4段目:軽石ろ材(生物ろ過)
軽石を使った生物ろ過の段です。
改良前より生物濾過を増やしたくて導入した段です。
ろ過の仕組みや必要な材料そのものについては、別記事でくわしく紹介しています。これから自作する方はこちらから読むのがおすすめです。
今回の記事は、以前(と言ってもはるか昔…)に更新した錦鯉の飼い方・飼育方法の記事にも載せたトロ舟・プラ舟飼育に欠かせない濾過装置の作り方となります。 濾過装置を作るにあたって大小問わず、失敗を重ねたのでそれを踏まえたポイントもお伝えで[…]
配管・穴あけ・防水もすべて自作

配管は塩ビパイプを使用。ホームセンターで買える材料だけで作っています。

穴あけには前回同様電動ドリルを使用。多少見た目は雑ですが、水漏れなくしっかり稼働しています。
防水処理にはシリコンを使用。DIY感は満載ですが、問題なく動いてくれています。
具体的な「どこに穴を開ける?」「配管はどう組む?」という細かい手順は、こちらの記事ですべて解説しています。
前回、更新した濾過装置の作り方の記事では、濾過装置の仕組みや必要な物についてお伝えさせていただきました。 [sitecard subtitle=前回の記事 url=https://salakatsu.com/2020/06/06/%e[…]
青コ対策に「殺菌灯」も同時導入した
今回は遮光だけでなく、新たに殺菌灯も導入しました。
そもそも「青コ」とは、水中を漂う植物プランクトン(浮遊性の藻類)が大量に増えて、池全体が緑色に濁ってしまう状態のこと。いわゆる「アオコ」「グリーンウォーター」ですね。
やっかいなのが、この青コの原因となる藻類は水中を漂っているため、ろ材を通すだけの普通のろ過では取りきれないこと。
そこで、ろ過槽だけでは処理しきれない部分を補う目的で、殺菌灯を設置しました。
殺菌灯は、水を紫外線(UV)に通すことで、浮遊している藻類や菌にダメージを与えてくれる装置です。
遮光+殺菌灯の効果は?|ビフォーアフター
結論から言うと、かなり効果を実感しています。
導入前
水が緑色に濁って、魚の姿がほとんど見えない状態でした。
導入後
魚の姿がしっかり確認できるレベルまで、透明度が回復してくれました。
水がクリアになったことで、餌食いの様子も見やすくなり、病気や異変にも早く気付けるようになりました。
透明ボックスと黒ボックス(遮光仕様)を比較
実際に両方を使ってみて感じた違いを、表にまとめてみました。
| 項目 | 透明ボックス | 黒ボックス(遮光) |
|---|---|---|
| 内部の確認 | ◎ | △ |
| コケの発生 | △ | ◎ |
| 見た目 | ○ | ○ |
| 掃除の頻度 | △ | ○ |
| 青コ対策 | △ | ○ |
透明ボックスは「中が見えて管理しやすい」反面、どうしてもコケが発生しやすい印象でした。
一方、遮光仕様に変えてからは、ろ過槽内部のコケが明らかに減少。掃除の頻度もぐっと楽になりました。
今後の課題
今のところかなり満足していますが、まだまだ改善したいところもあります。
- エアレーションの強化
- ろ材の追加
- 殺菌灯の定期的な交換(UVランプは寿命があります)
このあたりは、今後も少しずつ続けていきたいと思っています。
使用している用品
殺菌灯
黒ボックス
防犯砂利
リングろ材
ウールマット材
軽石ろ材
まとめ
今回は、自作ろ過槽を透明ボックスから黒ボックスの遮光仕様へDIY改良し、さらに殺菌灯も導入してみました。
ポイントをおさらいすると、
- 透明ボックスは光が入り、ろ材や内壁にコケが発生しやすい
- 黒ボックスで遮光すると、ろ過槽内部のコケが激減した
- 水中を漂う青コ(アオコ)には、殺菌灯が効果的
- 遮光+殺菌灯で、水の透明度が大きく改善した
この4つです。
もし今、透明ボックスを使っていてコケや青コに悩んでいる方がいたら、「ろ過能力」だけでなく、ぜひ一度「遮光」も見直してみてください。
意外と、ここが盲点だったりしますよ。



