「あれ?あの子、今日は動きが少ないな…」
「体に白い点みたいなものが付いてる…?」
錦鯉を飼育していると、ある日突然やってくるのが病気の不安です。
私もプラ舟で錦鯉を飼育していますが、様子がいつもと違うときの「もしかして…」というあの感覚、本当に心臓に悪いんですよね。
特に夏は、高水温による水質悪化や酸素不足で錦鯉の体力が落ちやすく、1年で最も病気が出やすい季節です。
そこで今回は、
・病気のサインになる「行動の異変」
・病気かも?と思ったら最初にやること
・夏に急増する病気の症状別見分け方
・基本の対処法「塩浴」の具体的なやり方
を、まとめてご紹介していきたいと思います。
こんな行動は要注意!錦鯉が出す3つのサイン

病気は、見た目の異常よりも先に「行動の異変」に現れることが多いです。
まずは次の3つのサインを覚えておいてください。
①底でじっとして動かない・横になる
錦鯉が底の方でじっとして動かない、群れから離れて1匹でいる、というのは体調を崩しているサインです。
横になって浮いたり沈んだりしている場合は、かなり弱っている状態。すぐに対処が必要です。
②体を底や壁にこすりつける
かゆがるように体をこすりつける仕草は、白点病や寄生虫の初期症状の定番サインです。
「なんか暴れてるな?」と見えることもあります。
③水面で口をパクパクさせ続ける(鼻上げ)
酸素不足のほか、エラの病気で呼吸が苦しくなっているケースもあります。
エアレーションを強化しても改善しない場合は、エラをやられている可能性を考えましょう。
病気かも?と思ったら最初にやること

「様子がおかしい」と感じたら、薬や塩の前に、まずやることが4つあります。
・餌を止める
・症状のある錦鯉を隔離する
・全身をよく観察して、スマホで撮影する
・水質と水温をチェックする
意外かもしれませんが、最初にやるべきは「餌を止める」ことです。
体調を崩した錦鯉は消化力が落ちていて、餌が逆に負担になりますし、食べ残しが水質をさらに悪化させるからです。
そして病気の多くは水中の菌や寄生虫が原因なので、放っておくと他の錦鯉にうつってしまいます。
タライや予備のプラ舟に飼育水ごと移して隔離しましょう。
体の異常をスマホで撮影しておくと、後で調べるときや専門店に相談するときに非常に役立ちます。
最後に水質チェック。病気の裏には、ほぼ必ず水質の悪化が隠れています。
夏に急増する錦鯉の病気5つと見分け方
ここからは、代表的な病気を「見た目」から見分けていきます。
①白い点が全身に→白点病
体やヒレに白い小さな点がポツポツと現れます。
寄生虫が原因で、初期なら塩浴で対処しやすい病気です。
先ほどの「体をこすりつける仕草」とセットで出ることが多いです。
②ヒレが溶けるようにボロボロに→尾ぐされ病
ヒレの先が白く濁り、溶けるように欠けていきます。
細菌が原因で、進行すると体にも広がるので早めの対処が肝心です。
③白い綿のようなものが付く→水カビ病
体の傷口などに、白い綿がふわっと付いたように見えます。
傷やスレが入り口になるので、網ですくった後などは特に注意です。
④体に糸くずや虫が付いている→イカリムシ・ウオジラミ
体に緑っぽい糸くず状のもの(イカリムシ)や、半透明の丸い虫(ウオジラミ)が付きます。
見つけたらピンセットで丁寧に取り除き、水質を改善します。
⑤ウロコが逆立って松ぼっくりのように→松かさ病
ウロコが逆立ち、体が膨らんで見えます。
内臓の不調が原因のことが多く、正直、治療が難しい病気です。
見つけたらすぐに隔離して、観賞魚の専門店に相談することをおすすめします。
基本の対処法「塩浴」のやり方

錦鯉の体調不良の万能応急処置と言われるのが、塩浴(えんよく)です。
水に塩を溶かすことで錦鯉の体の負担(浸透圧調整)を軽くして、自己回復力を高めてあげる方法です。
やり方はシンプルで、
・濃度は0.5%(水10Lに対して塩50g)
・隔離した容器で行う
・塩は一度に入れず、2~3回に分けて数時間かけて溶かす
・エアレーションはしっかりと
・水換えをしたら、換えた分の塩を足す
がポイントです。

塩は基本的に食塩(塩化ナトリウム)で大丈夫ですが、観賞魚用として売られている塩なら、計量の目安も書いてあって初心者でも安心です。
期間は数日~1週間ほど様子を見て、回復してきたら数日かけて少しずつ真水に戻していきます。
そして大事な注意点をひとつ。
塩浴はあくまで「体力回復のサポート」です。
白点病の進行時や細菌性の病気には、メチレンブルーなどの魚病薬による薬浴が必要になるケースもあります。
症状が改善しない・悪化する場合は、購入した錦鯉店や観賞魚の専門店に早めに相談してくださいね。
病気を防ぐ、普段からの3つの習慣

最後に、そもそも病気にさせないための習慣を3つ。
・夏の水温・水質管理を徹底する
・餌のあげすぎに注意する
・毎日の餌やりのときに全身を観察する
夏の水温対策については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
【錦鯉・プラ舟】夏の水温対策5選!屋外飼育の暑さ対策でやっていること
餌のあげすぎは水質悪化に直結します。餌の選び方はこちらをどうぞ。
【錦鯉の餌】おすすめの選び方!主食・色揚げ・胚芽の違いと使い分けを解説
そして何より、毎日見てあげること。
「いつもと違う」に気付けるのは、毎日観察している飼い主だけです。
まとめ
今回は、錦鯉の病気について、
・行動のサインは「動かない・こすりつける・鼻上げ」
・初動は「餌を止める・隔離・撮影・水質チェック」
・夏に多い5つの病気は「白い点・ボロボロ・綿・虫・ウロコの逆立ち」で見分ける
・基本の対処は0.5%の塩浴、改善しなければ薬浴や専門店へ相談
・予防は水温・水質・餌・毎日の観察
をご紹介しました。
病気は怖いですが、早く気付いて正しく動けば、錦鯉はちゃんと応えてくれます。
これから錦鯉を飼い始める方は、基本の飼い方もあわせてどうぞ。
錦鯉の飼育に必要な物はこれだけ!錦鯉の飼い方
少しでも皆さんの錦鯉ライフのお役に立てれば嬉しいです。